【楽曲解析】粗品さん作曲の「乱数調整のリバースシンデレラ」のすごいところ(名曲)

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【楽曲解析】粗品さん作曲の「乱数調整のリバースシンデレラ」のすごいところ(名曲)

皆さんこんにちは。ブログ管理人のわたあめです。

今回は、2021/3/30にお笑い芸人の粗品さんが公開した「乱数調整のリバースシンデレラ」という楽曲について解説していきます。

こちらの曲を私も一度お試しにと思い聞いたのですが、楽曲のクオリティはもちろん、歌詞のストーリー性、またMVの映像作品としてもすべてにおいてすばらしいものでしたので、それらについて皆さんにも伝わるように解説していければよいかと思います。

この楽曲を粗品さん、もしくは楽曲をうたわれている声優の竹達彩奈さんを応援しているという理由で聞いた方は、こちらの解説を読んでいただいて、こちらの楽曲がどれほど繊細に作曲されたのかを知りさらに楽しんでいただければなと思います。

また、こちらでは心に響く熱いバンドをまとめておりますので、こちらもよろしければ読んでいただけますと幸いです。

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「乱数調整のリバースシンデレラ」の概要

まずこちらの楽曲の簡単な概要について触れたいと思います。

こちらの楽曲は作詞・作曲を粗品さんが務めており、その楽曲を人気声優である竹達彩奈さんが歌われています。バックサウンドに関しても打ち込みの音源だけではなく、プロミュージシャンの方が演奏されています。

また、MVのプロデュースも粗品さんがされており、粗品さんの多才さがうかがえます。粗品さんはもともとボカロPとして楽曲をいくつも出していることもあり、今回の楽曲にもその経験などが生かされているのだと思います。

イラストはイラストレーターのソノムラさんという方が描かれています。こちらのソノムラさんは「新訳ナルニア国物語」(角川文庫)などでイラストを担当されていたりしており、とても美しいイラストを描かれるイラストレーターさんです。

こちらの楽曲は先ほど声優の竹達彩奈さんが歌われていると言いましたが、こちらの作品の世界観としては、彩宮すうというキャラクターが歌っていて、そちらの声を先ほど紹介した竹達彩奈さんが担当しているという形になっております。

ここまででも、こちらの楽曲がかなり力の入ったものだとは伝わるかと思いますが、この楽曲そのものにもとてもこだわりを感じるものとなっておりますので、そちらを解説していこうと思います。

伴奏

まずは伴奏について解説していきます。

「乱数調整のリバースシンデレラ」の伴奏についてですが、J-POPなどで良く用いられている今主流の電子音ではなくバンドサウンドで構成されています。こちらはもともと粗品さんが楽器演奏の経験が豊富なことやバンドサウンドでの作曲が主流のボカロPとしての活動の影響もあるかと思います。

またギターとドラムをプロミュージシャンが演奏しているということもあり、打ち込み音源のような平坦なものではなくよりクオリティの高い「生きた音」で構成されています。

ギターのフレーズは、楽曲全体を通して昨今の流行り曲のような複雑な表現ではなく、シンプルなコードで構成されています。これによりギターの音が歌の邪魔をすることなく、今回の歌詞のようなストーリー性のものが伝えやすくなっています。

ドラムについてですが、こちらもあまり複雑すぎるものではなくシンプルなもので構成されています。ですが曲のいたるところで強弱やアクセントが細部にちりばめられており、サビでは一気に盛り上がるようなフレーズを用いられています。

これらにより伴奏からクオリティの高いものになっており、聞いている側も自然に体がノってしまうような楽曲に仕上がっています。

歌詞

次に歌詞について解説していきます。

こちらの歌詞についてですが、ストーリー性を持ったものになっております。ストーリーの舞台としては簡単にまとめるとシンデレラのストーリーをもとに、主人公のお姫様“彩宮すう”が、理想の男性を街中で探していく…という内容となっています。

ストーリー性を楽曲内のみで伝えることが出来る簡潔さもですが、ここで注目したいのが歌詞での言葉選びです。「かぼちゃの馬車 魔法の音が聞こえた気がした」や「惚けてたら消えた ガラスの靴しか無い」といったシンデレラのストーリーに沿った言葉遣いから、「城で揺れり白百合と」や「時が去ると百日紅」といったような情緒を感じさせるようなものまであります。

これらによりただシンデレラのストーリーに合わせたというのではなく、この楽曲全体の楽しいストーリー性やはかなげや美しさなどといったものまで抱擁した奥深い歌詞になっていると私は感じます。

またこれの結末については後ほど語りますが、この歌詞には「百発百中」や「百万ドルの夜景」といったように数字が含まれている単語が数多く存在するのですが、これらも「乱数調整のリバースシンデレラ」という一つの「作品」をより奥深く面白いものにしていきます。

映像

最後にMVで流れる映像について解説していきます。

「乱数調整のリバースシンデレラ」のMVはアニメ映像となっており、ポップな絵柄で世界観が描かれています。これにより視覚的にも比較的触れやすいものになっております。

基本的には歌詞に沿った映像が流れていくのですが、このMVの最大の特徴は、映像の右下にあるカウンターです。こちらのカウンターは歌詞に存在する数字が表示されるたびにその数字が足されていきます。

そして歌詞がすべてで終わるとこちらのカウンターが「53045514」という数字になります。そして主人公の彩宮すうが「どこいもいな」までいうとカウンターが逆さに回転していきます。

ここでカウンターに注目すると、先ほどまでの「53045514」という数字が反転して「his shoes」という単語が出てきます。

ここで先ほどまで執事だった男が…

という風に歌詞が映像の結末にリンクしているという作品全体としてのクオリティを感じさせるものとなっております!このギミックに気づいたときは私は鳥肌が立つほど驚きました!

こちらについてYouTubeのコメントでもいくつか触れているものがあり、そのどれもがこのアイデアをたたえるものでした!

こちらについては実際にMVを見たほうがわかりやすいかと思いますので、ぜひ一度お聞きください!

粗品 – 乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)

曲名について

最後に曲名である「乱数調整のリバースシンデレラ」について直接関係があるかは微妙ですが少しふれていきます。

こちらの楽曲について粗品さんはこの楽曲に携わったすべての方の動きそのものが乱数調整だったという風に、今回のプロジェクトの皆さんの努力を曲名に沿ってコメントしています。

また、こちらの楽曲そのものについても楽曲全体のストーリーから歌詞中に出てくる数字の合計、映像とのリンク、これらのすべてのバランスを細かく調整してきた粗品さんの努力も乱数調整であったと言えるでしょう。

つまり、今回のこちらの楽曲の曲名は、ただの曲のタイトルというのではなく、「乱数調整のリバースシンデレラ」という1つの作品そのものを的確に表すものであり、それと同時にこの作品に携わったすべての方の努力により調整されたものという表現にすら感じてしまいますね!

まとめ

今回は粗品さん作曲の「乱数調整のリバースシンデレラ」のすごいところということで解説してまいりましたがいかがだったでしょうか?

今回の記事を読むまで「乱数調整のリバースシンデレラ」に秘められたこだわりについて把握していなかった方は、こちらを読んでよりこの「作品」もついて知ることでさらに楽しむことが出来るのではないでしょうか。

また、今回作品の主人公としてキャラクターを登場させていることから、今後続編のようなものが出てくるかもしれませんね?そうなると次はどのようなこだわりが込められているのか、またどのような世界観の作品が生まれてくるのか、今から楽しみですね!

当ブログでは、ほかにも様々なコンテンツを配信しておりますので、よろしければそちらも合わせて読んでいただけますと幸いです。

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それでは~

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